Monday, April 17, 2017

Astronomical clock at Shinjuku I-land新宿アイランドの天文時計

Astronomical clock(1993)
作者:Giulio Paolini(ジュリオ・パオリーニ)・イタリア
※天文時計・星座時計のデザイン監修
Shinjuku I-LandオフィシャルHPによると、
 ジュリオ・パオリーニは、1940年イタリア・ジェノバ生まれ、イタリアの“アルテ・ポーヴェラ”グループのひとりです。新宿アイランドには、この“アルテ・ポーヴェラ”ノアーティストガ4人参加しており、それぞれ大きな国際展に数多く出品し、世界に名だたるアーティストたちですが、中でもパオリー二は、知的で繊細な創作活動を行ってきました。
 新宿アイランドのためにパオリーニが創った作品は3点、また、オベリスクの天文時計のデザインも監修しています。 「カレイドスコーピオ」は、アイランドプラザへの階段ゲートになっている、2本の古典的な形の大理石の柱ですが、1本は上下が転倒しています。そして近寄ると、鏡のような台座に空映ってみえます。 「ヒエラポリス」は、「カレドスコーピオ」と関連したモチーフを持つ作品です。柱を描いた白い大理石亜が、モザイクで床に埋め込まれています。アイランドタワーの1階ロビー中央にぽっかりとあいた白い空をじっと見ていると、天地が逆転したような不思議な感覚にとらわれます。 「メリディアーナ」は、同じく白い大理石を床に埋め込んだ作品で、アイランドパティオの中央に設置されています。惑星の軌道のような曲線を真ん中に、人の両手が描かれ、一方がペンを持ってもう一方の手の時計を指しています。これはオベリスクの天文時計と同じ主題、すなわち“天空”と“時間”を表したものです。 天文時計は、古くは14世紀からヨーロッパに伝わるもので、この時計により1年の天体の運行、1ヶ月の星座、1日の時間が読みとれるようになっています。新宿アイランドの天文時計のデザインはパオリーニが監修しました。白とグレーの空間に映える、とても美しい時計です。 この4点の作品に共通する、都会的でエレガントな雰囲気は、パオリーニ特有のものです。またそれだけではなく、“人間の造る柱”“柱の目指す天空”“天と地の逆転”“天体と時間”“時間を作り出す人間の手”といった哲学的なテーマを、知的遊戯とも言える手法で新宿アイランドに展開しています。
時計盤の上方は日付を示します
場所は新宿アイランドパティオ広場にあり、周辺地図は以下の通りです。

別の日に撮影したものです。
撮影の日時は2017年11月15日8時12分
天文時計の見方は、Wikipediaに説明されています。

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